SBI証券と住信SBIネット銀行で実現する基本構成、給与振込からATM入出金処理まで

給与振込を大手市中銀行にしている人は多いと思います。ここでは、新たに証券口座を開設するにあたり、その大手市中銀行とSBI証券と住信SBIネット銀行での基本構成を説明します。まずはこの構成を把握しておくと後からクレジットカード決済の組込み等への変更も容易になります。

きっかけ

うちの子が最近になってNISA(少額投資非課税制度)を始めたいと言ってきました。すでに数年前からiDeCo(個人型確定拠出年金)をSBI証券関連のSBIベネフィットシステムズで始めていますので、その関連ありSBI証券で新たに口座開設をしようと考えました(iDeCoではSBI証券に口座を作らなくとも実施できます)。

また、NISAについては、まだ若いので20年間に渡り積立・運用できる「つみたてNISA」にしました。

基本構成

次の図は、うちの子に渡したSBI証券で株式・投資信託等を購入・運用を行う場合の押さえておきたい基本構成図です。

図右上の給与振込からSBI証券・住信SBIネット銀行間の自動入出金サービス、そして住信SBIネット銀行(以下NEOBANKと称します)のNEOBANKアプリとスマート認証NEOが記載されています。もちろん、SBI証券や他行もスマホアプリがありますが、今回は説明しないので割愛しています。

SBI証券周りの基本構成
【SBI証券周りの基本構成

お金の流れでいえば、大手市中銀行→SBI証券→住信SBIネット銀行なのですが、今回は住信SBIネット銀行から口座開設を行っていきましたので、逆の順番で説明します。

住信SBIネット銀行(NEOBANK)

NEOBANKのキャンペーン、SBI証券との自動入出金サービス(スイープとハイブリッド預金)、NEOBANKのスマホアプリとスマート認証NEOによる特典等について説明します。

キャンペーン

NEOBANK口座開設後にNEOBANK経由で新たにSBI証券口座開設する場合に次のようなキャンペーン特典があります。SBI証券で投資・運用する場合は、(次に説明する)自動入出金サービスや金利優遇がありますので、NEOBANKは必ず開設して方が良いです。

  • NEOBANK経由でのSBI証券口座開設キャンペーン:NEOBANKログイン後(経由必須)、SBI証券口座開設とSBIハイブリッド預金への25,000円以上の振替で5,000円がプレゼントされます。

自動入出金サービス(スイープ)

自動入出金サービスとは、NEOBANK口座(ハイブリッド預金)とSBI証券口座の口座間で自動入出金してくれるサービスです(上の図ではNEOBANKとSBI証券の間の太線両矢印の部分)。

主な特長は次のとおりです。

  • SBI証券口座にある現金は、原則翌日に自動でNEOBANKのハイブリッド預金に自動かつ無料で移動してくれます。
  • SBI証券で株式・投資信託等を購入する際、NEOBANKのハイブリッド預金残高が買付可能金額に反映され資金移動しなくとも購入できます。
  • ハイブリッド預金残高には、金利0.01%が付きます。なお普通預金は金利0.001%です。

NEOBANKアプリとスマート認証NEO

NEOBANKには、スマホアプリがあります。主な特長は次のとおりです。

  • 生体認証(スマホにより顔認証か指紋認証)ができるスマート認証NEOを登録する事で、ATM利用手数料が5回/月無料、他行振込手数料が5回/月無料になります(利用者優遇スマートプログラムがあり、スマート認証NEOに登録するだけでランク2となります)。
  • NEOBANKアプリからコンビニ等で預金引き出しができます

ハイブリッド預金からは現金の引き出しや他行振込ができません。もしも他行振込や他サービスからの引出が必要な場合は残高に注意しなければなりません(ハイブリッド預金に有るからと安心してはいけません)。

ただし、ハイブリッド預金から普通預金口座への振替はスマホから即時・無料で実行できますので、普通預金口座へ振替した後に引き出し等を行います

SBI証券

株式や投資信託等を購入・運用するネット証券です。今回は、キャンペーンをゲットするためにNEOBANK経由で口座開設を行いました。ここでの主な設定は次のとおりです。

  1. 新規に証券口座を開設します(本稿ではNEOBANK経由)。口座は特定口座(源泉徴収あり、自分で確定申告を行う場合は源泉徴収無し)とします。
  2. SBI証券口座とNEOBANK口座の連携をとり、自動入出金ができるようにします。
  3. 投資信託の積立購入(つみたてNISAも同様)のために市中銀行口座を登録して定期的に引き落とし・投資信託購入を行います。
  4. なお、NEOBANKを自分のサイフにする場合は次のようにすると手数料無料で資金移動ができます。
    1. 例えば市中銀行から一旦SBI証券口座に入金します(手数料無料)。証券会社の預り金となります。
    2. この金額は、翌日、NEOBANKのハイブリッド預金に自動振替されます。
    3. NEOBANKアプリを利用し、ハイブリッド預金から普通預金に振替をします。
    4. NEOBANKアプリを利用し、普通預金から他行振込やコンビニでのATM出金を行います。スマート認証NEOを登録しているので、各々5回/月が手数料無料で行えます。

なお、SBI証券への入金は、もちろんNEOBANK(給与振込をNEOBANKにしている場合で定額自動振替サービスを利用して普通預金口座からハイブリッド預金に振替ます)から実行したり、積立投資信託を三井住友カードからクレジットカード決済で実行することもできます。

大手市中銀行からの給与振込

大手市中銀行を給与振込先にしている場合は、SBI証券から入金処理を行うと無料で資金移動ができます。2つのケースをご参考までに挙げます。

  • 積立投資信託の定期買付を行う場合は、SBI証券で買付代金の入金元として大手市中銀行を指定します。
  • 株式等をスポット購入する場合は、SBI証券から入金処理(即時入金またはリアルタイム入金)を行うと無料で他行からSBI証券へ資金移動ができます

流れを整理すると

これで設定に関する概要説明は終わりました。まとめとして給与振込からの流れを整理して次に示します。

  1. 積立投資信託(つみたてNISAも同様)を購入する場合
    1. 給与振込を例えば三菱UFJ銀行にします。
    2. SBI証券では、投資信託の積立設定に従い、三菱UFJ銀行から無料で購入代金を入金します。
    3. SBI証券で投資信託を購入・管理します。
  2. NEOBANKをサイフとして利用する場合
    1. SBI証券において、他行から入金処理(即時入金またはリアルタイム入金)を行います。
    2. SBI証券の預り金は、自動入出金(スイープ)により原則翌日にNEOBANKのハイブリッド預金となります。
    3. NEOBANKのアプリを利用し、ハイブリッド預金から普通預金に振替ます。
    4. NEOBANKのアプリを利用し、必要に応じて、ATM出金や他行振込を行います。

さいごに

今回は、つみたてNISAを含めて投資信託等の購入・運用におけるSBI証券とNEOBANKの最も基本的な構成を説明しました。投資信託等の購入になるのでSBI証券が中心になるわけですが、今回紹介した構成以外でも、三井住友カードからのクレジットカード決済で購入する方法などがあります。

このクレジットカード決済では、カードの縛りやIFA(Independent Financial Advisor)口座になりますが、Vポイントを貯める事ができますのでお得感があります。紙面の関係で今回は紹介しませんでしたが、その内、説明を試みたいと思います。まずは、基本からまとめてみました。

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つみたてNISAを運用するためのSBI証券とNEOBANKの基本構成
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